毛や髭を薄くする食事・食べ物はある?
目次
濃いムダ毛や髭の対策は食生活の見直しから
食事を改善することで、ムダ毛や髭が薄くなることをご存知ですか?
男性ホルモンが優位なほどムダ毛は濃くなり、女性ホルモンが優位なほどムダ毛は薄くなる、などと言われているように、ムダ毛の濃さにはホルモンバランスが深く関わっています。
ホルモンバランスは食生活の影響を受けているため、普段の食生活を見直すことで、ムダ毛を薄くすることができるのです。
毛や髭の濃さに影響する食べ物
食材の中には、女性ホルモンの分泌を抑制したり、男性ホルモンの分泌を促すものがあります。
ムダ毛を薄くするためには、女性ホルモンを活性化し、男性ホルモンを抑制するのが効果的です。
まずは、女性ホルモンと男性ホルモンの分泌に関わる食材をご紹介します。
ムダ毛を濃くする食べ物
アブラナ科の野菜
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなどのアブラナ科の野菜には、インドール-3-カルビノールと呼ばれる植物性の化学物質が豊富に含まれています。
インドール-3-カルビノールには、男性ホルモンの分泌を促進し、女性ホルモンの生成を抑制する働きがあると言われています。
ニンニク、玉ねぎ、ネギ、ニラなど
ニンニク、玉ねぎ、ネギ、ニラなどに含まれるアリシンという成分は、男性ホルモンの分泌を促す効果があると言われています。
滋養強壮や疲労回復などの効果もある優れた食材ですが、積極的に摂り続けると、ムダ毛を濃くしてしまう可能性も。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンが、女性ホルモンの減少に関与しています。
日頃から緑茶を飲む習慣のある人は、飲まない人より女性ホルモン(エストロゲン)レベルが低いということもわかっているのだとか。
とても身近な飲み物ですが、摂り過ぎには注意した方がよいでしょう。
GI値の高い食材
GI値とは、食後の血糖値の上昇の度合いを数値で表したものです。
食品ごとにGI値が設定されており、GI値の高い食材には、砂糖を使用したスイーツ、精白されたお米や小麦粉を使ったうどんやラーメン、野菜や果物のジュースなどがあります。
GI値が高い食品ほど血糖値の上昇するスピードが速く、GI値が低い食品ほど血糖値の上昇が穏やかです。
一見、血糖値とムダ毛の濃さは関係ないように思えますが、 実は大いに関係があるようです。
血糖値が急激に上昇すると、血糖値をコントロールするためにインスリンと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されます。
インスリンの分泌は、男性ホルモンの分泌に比例しており、食後の血糖値が急激に上昇することで男性ホルモンの分泌を促進してしまうのです。
つまり抑毛のためには、GI値の高い食材を控え、血糖値をできるだけ急激に上昇させないことが重要になります。
きのこ類
きのこ類には、女性ホルモンの生成を阻害する働きがあると言われています。
特にマッシュルームや椎茸は、その効果が強いようです。
かんきつ類
レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類にはd-リモネンと呼ばれる成分が含まれていますが、これが女性ホルモンを排出してしまいます。
柑橘類の摂り過ぎには気を付けましょう。
添加物
添加物は、女性ホルモンの分泌を妨げると言われています。
添加物は主に、加工食品やスナック菓子に多く含まれています。
外食を控え、できるだけ自炊をするように心掛けましょう。
ムダ毛を薄くする食べ物
大豆製品
女性ホルモンを増強する代表的な食品といえば、大豆。
豆腐や納豆、豆乳、きな粉、味噌などの大豆製品には、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。
イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする成分で、植物性エストロゲンとも呼ばれるほど。
イソフラボンをしっかりと摂取することで、男性ホルモンの分泌が抑制され、抑毛効果が期待できる他、美肌効果や生理周期の安定、骨粗鬆症の予防などの様々な効果もあり、女性に嬉しい栄養素の一つです。
イソフラボンを食事から摂取する場合、1日の摂取量の上限は70~75mg程度と言われています。
豆腐なら半丁、納豆なら1パック食べると、約50mgのイソフラボンを摂取したことになります。
サプリメントや健康食品による摂取なら、30mgまでが上限とされています。
低GI食品
低GI食品とは、食後の血糖値の上昇が穏やかな食品のこと。
主に、精製されていない穀物、ひじきやのり、わかめなどの海藻類、食物繊維の多い豆類、
ほうれん草、魚や肉類などです。
前述したように、インスリンの分泌は男性ホルモンの分泌に比例していますが、低GI食品は血糖値を緩やかに上昇させるため、インスリンの分泌も緩やか。
男性ホルモンを余計に分泌させないため、ムダ毛を抑制することにつながります。
ごま
ごまに含まれる抗酸化物質であるゴマリグナンは、大豆イソフラボンと同様に、植物性エストロゲンの一種と言われています。
女性ホルモンに似た作用があるため、抑毛効果のほか、アンチエイジング、美肌などの効果も期待できます。
植物性エストロゲンはこの他にも、豆類、ごまやケシの実などの種子類、穀物、果物、野菜などにも含まれています。
ホルモン生成に欠かせない食材
肉、魚、豆類
タンパク質は、 ホルモン生成のもととなる栄養素。
女性ホルモンにとっても、男性ホルモンにとっても必要不可欠です。
牛肉、豚肉などの動物性タンパク質には、男性ホルモンを増やすのに必要なアミノ酸であるリジンが含まれている一方、豆やナッツなどの植物性タンパク質にはほとんど含まれていません。
抑毛の観点からは、植物性タンパク質をメインに摂る方が良さそうですが、効率的にタンパク質を摂取するためには、動物性タンパク質と植物性タンパク質をバランスよく摂取することがよいと言われています。
牡蠣、しじみ
牡蠣やしじみなどに多く含まれる亜鉛も、ホルモンの生成に深く関係しています。
亜鉛は、性ホルモンの合成を行う精巣や卵巣などにたくさん含まれており、男性ホルモンと女性ホルモン、両者にとって重要な栄養素です。
亜鉛が不足するとホルモンの分泌が抑制されてしまうため、こまめに摂取することが大切です。
かぼちゃ・アボカド・アーモンド
かぼちゃ・アボカド・アーモンドなどに豊富に含まれるビタミンEには、女性ホルモンの分泌を行う卵巣や脳下垂体の働きを助けてくれる役割があります。
同様に、男性ホルモンの生成にも重要な役割を果たしている欠かせない栄養素です。
良質な油
女性ホルモンの原料は、主にタンパク質とコレステロール。
体内でコレステロールを合成するために、良質な油を摂取することはとても大切です。
おすすめは、不足しがちな脂肪酸を多く含むエゴマ油・アマニ油・魚油です。
1日に1~2gほどの摂取が推奨されています。
ムダ毛を濃くする食事とは
食事でムダ毛を薄くするために大切なのは、女性ホルモンが正常に働くこと。
女性ホルモンが正常に働けば、ムダ毛を濃くしていた男性ホルモンの影響が弱まり、ムダ毛が薄くなります。
そこで、女性ホルモンの分泌を促す食品が鍵となるわけです。
体内の女性ホルモンを効率よく増やすには、女性ホルモンにも男性ホルモンにも不可欠な食材をバランスよく食生活に取り入れることを基本として、大豆製品や玄米、海藻類、ごまなどを積極的に摂取することが重要です。
加工食品や菓子類をなるべく控え、和食を中心とした食生活を心掛けましょう。
食べ物でムダ毛対策する場合の注意点
即効性はない
食生活を改善することで、ムダ毛を薄くすることは可能です。
ただし、もともとムダ毛の濃い人が急に薄くなることはありません。
食事でムダ毛が薄くなるのは、ストレスや生活習慣によって乱れていたホルモンバランスが正常に戻るため。
体質改善はとても時間がかかるものです。数ヶ月から半年は経過を観察していきましょう。
効果を維持するためには継続していくことも大切です。
ムダ毛は薄くなる程度
食事を改善してホルモンバランスが整ったとしても、ムダ毛は以前より薄く目立たなくなる程度。
毛根に影響はないため、ムダ毛が根本的になくなることはありません。
髪の毛が薄くなることはない
女性ホルモンが増えることでムダ毛は薄くなっても、髪の毛が薄くなることはありません。
それは、女性ホルモンに髪の毛の成長を促す働きがあるため。
髪の毛を美しく保つためにも、女性ホルモンのバランスを整えることは重要です。
女性ホルモンが減少すると、髪の毛がパサついたり、薄毛になるなどのトラブルにもつながります。
バランスの良い食生活を心がけよう
女性ホルモンを増やそうとして、むやみに大豆製品を食べ過ぎてもいけません。
ひとつの食材を多く摂りすぎてもまたホルモンバランスが偏ってしまい、生活習慣病などの原因にもなり得ます。
過剰な摂取に気をつけて、和食を中心としたバランスの良い食生活を心掛けましょう。
濃いムダ毛や髭にきちんと対策したいなら脱毛サロンやクリニックへ相談を
食生活を改善することで、ムダ毛をある程度薄くすることはできますが、効果が現れるまでには数ヶ月以上の時間がかかります。
また、ムダ毛自体はなくならないので、完全につるつるになることもありません。
つるつる肌を目指したい、もっと早く効果を出したいなら、脱毛サロンやクリニックで脱毛を受けるのが得策です。
光脱毛やレーザー脱毛ならムダ毛の毛根にダメージを与えるので、根本的なムダ毛対策が可能です。
迷っている方は、脱毛サロンやクリニックで一度相談してみることをおすすめします。
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