脱毛して肌荒れを起こしたら~肌荒れ回避に効く予防策・対策まとめ

肌荒れを心配する女性

サロンやクリニックで脱毛を行った後、照射した部分が赤くなったり、かゆくなったりした経験のある方は多いかもしれません。
脱毛によって起こりうる肌トラブルには様々なものがあります。
肌荒れが起きてしまった場合はすみやかに対策を行うことが重要ですが、起きてしまう前に予防することもできます。
ここでは、脱毛後に起こりやすい肌荒れのパターンと、その予防と対策についてご説明します。

脱毛でよくある肌荒れ・肌トラブル

まず、脱毛後に起こりやすいと言われる肌荒れ・肌トラブルを確認してみましょう。

  • 赤み
  • かゆみ
  • 毛嚢炎
  • やけど
  • シミ、色素沈着

赤み

脱毛後にまず起こりやすいのが、肌の赤みです。
サロンやクリニックでの脱毛は、光やレーザーの熱エネルギーを毛のメラニン色素に蓄積させて破壊するという仕組み。
この時、皮膚のメラニン色素にも熱がたまるため、脱毛後の肌は軽いやけどをしたような状態になります。
肌の赤みは照射出力が強いほど起こりやすく、レーザーを使用する医療クリニックではほとんどの方に起こる症状と言われます。
また赤みと同時に湿疹のような凹凸が表れる場合もありますが、通常は2~3日程度で治まるので、それほど心配はいりません。

かゆみ

肌のかゆみも、脱毛後に現れやすい症状の一つです。
赤みが起こるのと同じように、施術時の熱が皮膚の内側にこもることで起こります。
また、こもった熱によって肌の水分量が低下し、乾燥を引き起こすことがかゆみの原因となっている場合もあるようです。
赤みと同様に、ほとんどの場合は2~3日程度で治まります。

毛嚢炎

脱毛の施術後は、毛根の周辺が熱によってダメージを受け、バリア機能が低下しています。
そのため、毛穴に雑菌が感染しやすくなり、毛嚢炎が起こりやすくなります。
毛嚢炎とは、ニキビに似た赤くぶつぶつとした皮膚炎のこと。
比較的、誰にでも起こりやすいことで知られ、雑菌が繁殖しやすいワキや背中、太もも、ふくらはぎなどにできやすいと言われています。
毛嚢炎には炎症の強いものと弱いものがあり、女性の毛嚢炎には炎症の弱いタイプが多いようです。
一方、男性のヒゲ脱毛やカミソリ負けなどで発症しやすい毛嚢炎の多くは炎症が強く、赤みやかゆみが強く表れます。
赤みやかゆみが少ないうちはそれほど心配はいりませんが、対処の仕方によっては悪化することもあるので気を付けたいところです。

やけど

サロンとクリニックを比較すると、サロンの光脱毛よりクリニックのレーザー脱毛の方がやけどリスクが高いと言われています。
これは、光脱毛よりレーザー脱毛の方が一般的に照射出力が高いためです。
サロンで脱毛を行う場合、事前の注意事項をしっかり守って行動していれば、基本的にやけどのリスクはないようです。
しかし肌質やコンディションなどによってはやけどを起こすこともまれにあるので、予防はしっかりと行うべきでしょう。

シミ、色素沈着

光脱毛やレーザー脱毛が直接シミや色素沈着の原因になることはありません。
しかし脱毛によって肌のバリア機能が低下することで、紫外線の影響を受けやすくなるため、シミや色素沈着ができやすくなる可能性があります。
また、光脱毛やレーザー脱毛は肌の新陳代謝を促す作用があるため、肌のターンオーバーによって内側に隠れていたシミが表面に出てくる場合もあるのです。
シミや色素沈着がある場合は脱毛を受けられない可能性もあるため、注意が必要です。

脱毛による肌荒れを予防・回避する方法

脱毛によって起こり得る肌トラブルは様々ですが、いくつかのポイントを押さえることで予防、回避することができます。
大切なのは、肌を温めず、清潔に保ち、保湿ケアをしっかり行うこと、肌へ刺激を与えないこと、施術の際の出力が強すぎないことです。
具体的には、以下の点に注意しましょう。

  • 肌を温めない
  • 十分な保湿
  • 日焼けをしない
  • 肌を清潔に保つ
  • 肌を刺激しない
  • 脱毛時の出力を下げてもらう

肌を温めない

脱毛後の肌には熱がたまっています。これがうまく発散されず、内側に長時間熱がこもると軽いやけどが持続した状態となります。
通常は脱毛後の冷却によってある程度鎮静化しますが、飲酒、入浴、運動などを行うと、血行が促進されて再び肌に熱がたまり、かゆみや赤みを引き起こします。
脱毛当日は、体を温める行動をできるだけ避けるようにしましょう。
脱毛後2~3日は温泉やサウナなどを控え、ぬるめのシャワーを浴びる程度にしておきましょう。

十分な保湿

脱毛後は、肌の水分が失われています。
帰宅後は、こまめに保湿を行うように心掛けましょう。
刺激の少ない化粧水で水分をしっかりと補給し、最後に乳液やクリームなどの油分を与えて乾燥を防ぐことが大切です。
余裕があれば、セラミドなどの保湿成分を含んだ化粧水をコットンに浸み込ませ、2、3分パックするのもおすすめです。

日焼けをしない

バリア機能の低下した肌は、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。
このため、日焼けをしないように心掛けることが重要です。
日焼け止めクリーム、日傘や帽子、サングラス、アームカバーなどのUVカット用品を活用しましょう。
日焼け止めを効果的に使用するには、こまめな塗り直しが必須です。
機能性の高い日焼け止めも、摩擦や汗などで長時間は効果が持続しないので、2時間から3時間おきに塗り直すようにしましょう。

肌を清潔に保つ

脱毛後の肌はバリア機能が低下しているため、雑菌が感染しやすくなっています。
そのため、雑菌がたくさん潜んでいる温泉、プール、海水浴などは控えた方がよいでしょう。
また汗をかくと肌に雑菌が繁殖しやすくなるため、汗にも要注意です。
もし汗をかいた場合は、すぐに拭き取るようにしましょう。
衣服や寝具などは、こまめに洗濯して清潔に保つことが大切です。

肌を刺激しない

肌に余計な負担をかけないために、脱毛した部位を刺激することも避けてください。
入浴後や汗が出て体を拭く際にはタオルでごしごしとこすらず、やさしく押し当てて拭き取るようにしましょう。
ムダ毛の自己処理をする場合は、カミソリや毛抜き、除毛クリームの使用を避け、肌ダメージの少ない電気シェーバーを使用するのがおすすめです。
またアルコール類の含まれた化粧品は肌への刺激になるため、刺激の少ない化粧品を選んで使用しましょう。

脱毛時の出力を下げてもらう

サロンやクリニックで行う脱毛は、光やレーザーの出力を調節しながら施術が行われます。
出力が弱いと脱毛効果が十分に得られませんが、出力が強すぎた場合には赤みやかゆみ、やけどなどの肌トラブルの原因となる可能性があります。
出力が強い場合には施術時の痛みも強くなるので、いつもより痛みが強いと感じたら、出力が必要以上に高い可能性があるということ。
そんな時は、早めにスタッフに申し出て下さい。
また前述したように、サロンで行う光脱毛は照射の出力がクリニックのレーザー脱毛ほど高くないため、比較的、肌へのダメージが少ないということが言えます。
肌へのダメージが気になる方は、脱毛サロンを選ぶのもよいでしょう。

脱毛して肌荒れを起こしたときの対処法

すでに肌トラブルが起きてしまった場合も、気を付けることは基本的に予防法と同じですが、悪化を防ぐためには以下のことを心掛けましょう。

掻きむしらない

患部に刺激を与えないということが大切です。
かゆみがあるとつい無意識に触ったり掻きむしったりしてしまうこともあるかもしれませんが、刺激が加わると炎症が悪化する可能性があります。
もし雑菌が感染してしまった場合、毛嚢炎の原因となることも。
治癒も遅れると痕が残ってしまうこともある上、しばらくは脱毛の施術を休止しなければならなくなるので、余計な刺激を与えないことを徹底する必要があります。

やけどなら十分な冷却を

もしやけどが起こってしまった場合も、患部の保湿と冷却が重要です。
通常の赤みやかゆみ程度の症状なら、ほてりが落ち着くまで冷却すればOKですが、やけどの場合はしっかりと冷やすことを優先しましょう。

正しい冷却方法

  • 流水で冷やすのが一番。ただし、患部を直接刺激しないように要注意。
  • 氷や保冷剤を使用する場合は直接当てず、濡れタオルを巻くなどして冷やす。
  • バケツや洗面器に水を張って冷やしてもOK。
  • ほてりが落ち着くまで15分~30分程度冷やす。

医師に相談

脱毛後の赤みやかゆみは、通常2~3日で落ち着きます。
数日経っても治まらない場合や不安がある場合は、重症化する前に、通っているサロンのスタッフや皮膚科医に相談することをおすすめします。

脱毛後の肌トラブルは必ず予防!早めの対策が一番

脱毛後の肌はとても敏感。肌トラブルが起こりやすい状態になっています。
脱毛後の赤みやかゆみをはじめとする様々な症状は、肌を温めたり刺激を与えるような行動を避け、保湿を十分に行うことで防ぐことができます。
万が一肌トラブルが起きてしまった場合はできる限り刺激を避け、やけどであればしっかりと冷却を行い、悪化する前に医師に相談することを検討しましょう。
また、もともと日焼けをしやすい方、肌のコンディションに不安がある方、普段から敏感肌の方やアトピー性皮膚炎の方は、脱毛による炎症が起きやすい可能性があります。
サロンやクリニックの初回カウンセリングで必ず相談し、不安を解消しておくようにしましょう。

敏感肌でも相談しやすい医療脱毛人気ランキング

都道府県で脱毛サロン・クリニックを探す

地名・キーワードで脱毛サロン・クリニックを検索