脱毛サロンに通う頻度はどのくらい?脱毛施術のペースと期間

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サロンなどで行う脱毛は普通、長期に渡って定期的に通い、徐々に減らしていくという仕組みのもの。一度の施術ですべてのムダ毛を一掃できる脱毛法ではありません。
どの部位を脱毛するか、どのサロンに通うか、どの時期に、どのくらいの頻度で通うか、など様々な条件によって、脱毛にかかる期間は大きく変わってきます。
最短の期間で最大の脱毛効果を上げるためには、 『毛周期』と呼ばれる毛の生え変わるサイクルについて理解しておくことが大切です。

脱毛に通う頻度はどのくらい?必要な期間と回数

一般的な脱毛の期間と回数の目安

通常、脱毛にかかる期間は2年から3年と言われています。その期間中に、12回から18回ほど通うのが一般的。つまり1年に6回、2ヶ月に1回通う計算です。
もちろん、体毛の濃さやホルモンバランスなどの個人差によって、また部位によってもバラつきがありますが、2ヶ月に1回が適切なペースとされています。

脱毛効果を実感する回数

施術を受ける中で全体の毛量が減ってきたと自覚できる時期は、目安として6回目前後と言われます。さらに12回を超える頃には、自己処理が必要なくなるほど効果がでている場合が多いようです。
ですが、早く効果を実感したいからといって、ハイペースに回数をこなせばいいというものではありません。同じ回数の施術を受けても、もし月に一度のペースで通ったとすれば、効果はほとんど得られないまま終わってしまうでしょう。
なぜ、脱毛にはそれほど時間がかかるのでしょうか? 
それには、毛周期が深く関係しています。

脱毛に深くかかわる毛周期

毛は、毛根にある毛乳頭とよばれる器官の働きによって、毛の元である毛母細胞が分裂することで作られます。これが成長して抜け落ちるまでのサイクルを毛周期といい、成長初期、成長期、退行期、休止期の4つの段階にわけられます。
それぞれ簡単にご説明しましょう。

毛周期

成長初期

毛の元である毛母細胞の分裂開始期。毛乳頭を通して毛細血管から栄養や酸素が送られ、毛母細胞が分裂を始めます。この段階では皮膚の下に隠れた状態で、表面からはほとんど見えません。

成長期

毛母細胞の分裂が活性化する時期。 毛細血管からの栄養を取り込みながら、毛母細胞がどんどん分裂を繰り返します。分裂が進むとともに、皮膚の表面へと押し出されるように毛が伸びていきます。

退行期

毛母細胞の分裂が停止する時期。成長がピークまで達すると、細胞分裂は減少していきます。毛乳頭が毛と離れたとき、毛は自然と抜け落ちます。

休止期

毛が抜け落ちた後、毛乳頭や毛母細胞はすぐに活動を再開せず、いったん休止期に入って次の発毛の準備を始めます。

脱毛の鍵は、成長期の毛を狙うこと

毛周期のうち、脱毛の効果が発揮されるのは成長期の期間だけ。つまり、毛母細胞が活性化している毛のみが、脱毛可能な状態になります。これはいったいなぜなのでしょうか?

成長期の毛にはメラニン色素がたっぷり

生まれたばかりの毛は無色透明です。毛を黒く見せているのはメラニン色素の仕業。
毛母細胞は、細胞分裂の際に毛髪の色素の元となるメラニン色素を取り込むため、成長とともに毛が黒くなっていきます。
レーザーや光脱毛は、メラニン色素に反応して毛根周辺組織を破壊するという仕組みのものなので、メラニン色素を十分に保持している成長期の毛だけに脱毛効果を発揮するというわけです。

成長期の毛は全体の20%のみ

一度に脱毛できるのは全体の毛のおよそ20%と言われています。これは、成長期にあたる毛が全体の20%であるということ。
5回繰り返せば100%になる計算ですから、5回が最低限必要な脱毛回数ということになります。
サロンの脱毛プランに5回コースが多いのは、このような理由から。
ですが毛は足並みを揃えて一斉に生えるものではありませんから、完全に脱毛したいのであれば、その倍以上は通わなければならないということになります。

脱毛部位ごとに毛周期をチェック!

脱毛は、毛周期に合わせて行うことが重要です。毛周期は部位ごとに大きく異なります。

ビキニライン

1~2年の成長期の後、1~1年半の休止期がおとずれます。成長期、休止期ともに長いのが特徴。このため脱毛期間も、他の部位より長期におよびます。

3~5ヶ月の成長期の後、3~5か月の休止期がおとずれます。3~4ヶ月に一回のペースで脱毛するのが適切とされます。

3~4ヶ月の成長期の後、3~4か月の休止期がおとずれます。3ヶ月に一回のペースで脱毛するの望ましいとされています。

膝下

4~5ヶ月の成長期の後、3~4か月の休止期があります。
膝下は、腕と一緒に脱毛される方が多いため、腕に合わせて3ヶ月に一回のペースで行うのが妥当でしょう。

成長期、休止期ともに1ヶ月程度。他の部位よりかなり短いのが特徴。脱毛ペースも1ヶ月ごとに行う方が、より効率的です。

1ヶ所、または毛周期の共通する部位だけを脱毛するのであれば、それに合わせた頻度で脱毛を受けるのが効率的。
ですが、実際には複数の部位を一度に脱毛される場合がほとんどでしょう。全身脱毛の場合も同様で、それぞれの部位の毛周期に合わせて脱毛に通うのは、あまり現実的とは言えません。
そのため多くのサロンでは、複数の部位を脱毛する方には、2ヶ月~3ヶ月の頻度でまとめて施術が行われています。

脱毛サロンの効率的な通い方

脱毛をできるだけ効率よく、最短で終わらせたいのであれば、毛周期に合わせて脱毛を行うということの他にもいくつか押さえておきたいポイントがあります。

初期と後期で脱毛頻度を調節

脱毛の初期は、できるだけ間隔をあけずに脱毛を行うのが理想的と言われます。脱毛直後、2週間ほどすると、休止期にあった毛が成長期に入り、あっという間に新たなムダ毛がのびてきます。成長期の毛が生えそろってきた頃が、次の脱毛のチャンス。成長期の毛が多く生えている状態で脱毛を受けるのが効果的です。
脱毛後期になると、脱毛後に生えてくる毛がまばらになります。生えそろうまで少し時間がかかるかもしれません。その頃には、初期より少し間隔をあけて通うこともできます。

脱毛に行かない間に気をつけるべきこと

サロンなどで脱毛期間中に注意しなければならないのが、自己処理の方法です。
施術後に新たに毛が生えてきても、毛抜きなどで抜いてはいけません。抜くことによって毛周期が狂ってしまい、脱毛の効果に影響がでてしまうためです。
一度抜いてしまうと、3週間~1ヶ月以上は脱毛を行えなくなってしまう場合があり、これが続くと長期化は避けられません。

また毛抜きだけではなく、除毛クリームやワックスなども肌を傷めてしまう可能性があるため、使用は控えた方がよいでしょう。
自己処理には電気シェーバーがオススメ。処理後は保湿を心がけ、脱毛に備えてコンディションを整えましょう。

特に夏場は要注意

日焼けによって施術が困難な場合は、脱毛期間がのびて長期化してしまう恐れも。
レーザーや光脱毛はメラニン色素に反応して組織を壊します。日焼けした肌にも反応するため、火傷や炎症を起こす危険性があるのです。
脱毛はできるだけ夏場を避け、秋から初夏までに一通り成果を出しておくようにスケジュールを立てておくのがオススメです。

予約のとりやすい脱毛サロンを選ぶ

サロンによってまちまちですが、 1ヶ月ごとに予約のとれるサロンもあれば、3ヶ月後にしか予約のとれないサロンもあります。3ヶ月に1回のペースでは、3年以上通いつづけなければならない計算に。
また、夏場は予約がとりにくいサロンが多いため、契約前にあらかじめ問い合わせてみましょう。

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